「僕は、この地域でも若手のほうなのですが、収穫の時期にアルバイトとして働いてもらう人や他の農家は地元の高齢の方が多いです。農家同士で地域ごとに部会があって、集まったりもしますよ」
―地域ぐるみで菜の花を育てているのですね。部会ではどのようなことをするのですか?
「栽培の情報共有や、その年の反省会などをします。単純に集まってなにかをするのも楽しいですけどね。菜の花の仕事があるから、気が晴れるって言ってくれる人もいて、ありがたい話だと思いますね」
―今回、野口さんたちが育てた菜の花は、「顔が見えるキッチン。」というブランドとなって販売されます。皆さんの反応はどうでしょうか?
「はい。農家のみんなにとっても嬉しいと思うし、気を張ってやっていかないとな、と思います。それにこれからはもっと耕作面積を増やして菜の花をたくさん育てたいですね。ここは田舎なので、あまり働くところも多くありません。得にお年寄りはそうです。菜の花を育てて売ることで、この土地に仕事を作って、お年寄りでも働きやすい環境を作れればいいなと思います」
―菜の花を育てること、そしてそれを惣菜にして売っていくことで南房総の方々にも喜んでもらえたら嬉しいですね。これでインタビューは終了します。ありがとうございました!