―作られたレシピに修正が入ったときはどのような思いでしたか?
「先生は料理人の方なので、工場での作り方とキッチンで作る作り方が違うため、せっかくアドバイスをいただいても全く同じには出来ない場面があり、困ってしまったことはありました」
―そうだったのですね。
「ただ、工場で作ることを前提に考えていたので、そのアドバイスがあったからこそ“おいしさの追求”をすることができ、実際においしいタルタルソースになりました」
―キッチンの作り方と工場での作り方の壁をどのように超えたのですか?
「全く同じには出来ないのですが、どこまでキッチンの作り方に近づけるか?と可能な限り、工場内での工程を見直したり、いくつもの試作を重ね、一番近づいているものを採用しました」
―何度か試作をされたということは、完成まで時間がかかったのではないですか?
「そうですね、結構長く半年ほどかかりました。例えば卵の場合、料理人の先生とキッチンで卵を茹でるところから始め、カットするまで一緒に試作をしました。半熟から固茹でのゆで卵と、何種類もの固さを用意するなど時間をかけてきましたね」