なすの生産者 有岡只祐さん

「顔が見える野菜。」の有岡さんのなすは高知県安芸郡安田地区で育てられています。安田郡は南に海を控えた日照の多い地域。なすのハウスにも日光がさんさんと降り注ぎ、なすの成長を促します。

つやとハリのあるなす

なすを育てる上で大事なことは“バランス”だと有岡さんは話します。

「このハウスにはいま1800本くらいなすの木が植えられているけれど、それぞれ求めているものは違う。それぞれに個性がある。全体を見ながら、水や肥料やミネラル類などを足りない部分を補っていく。そのバランスが大事。人間も偏った食事ばかりではだめでしょう。それと一緒」

有岡さんのハウスに実るなすは、つやとハリがあり、まっすぐと伸びた美しいなす。

「顔見え(顔が見える野菜。)のなすやからね、どれもきれいに育っているでしょ。ヘタの近くの部分が白く抜けているなすは、順調に育っている証拠」

おいしいなすのためには、日々の観察や手入れが欠かせません。

ヘタの近くの部分が白く抜けている

農業に終わりはない。それでも楽しさを感じる理由。

9月に植えたなすは、10月から翌年の6月末まで収穫作業を行います。なすは日々成長し、毎日収穫作業が行われるのでその期間は休むことはできません。それが終わると土を休めるためになにも植えない時期が続きますが、その間はハウスや設備の修繕作業を行います。畑に作物がなくても、単純に休みということにはならないのです。

「休みは、基本的にないと思う。作物に全部縛られているから、収穫作業が終われば伸びた葉を切る作業があったり、いろいろ。結局は終わることがないかもしれんね。1年中なすメインで動いているし。でも、これを怠ると素直に育つなすが少なくなるから」

インタビューを受ける有岡さん

農業を始める前、有岡さんはサラリーマンをやっていたと言います。休みがないということを、辛いと感じないのでしょうか。

「6年位サラリーマンだったけど、合わなかったな。でも、正直農家とどっちがいいかと聞かれるとサラリーマンのほうが良い。最後の保証があるでしょう。農家はないもんね、全部が自分。でも、楽しいで。誰かに使われることなく、自分で考えて働く。自分で調整して仕事を終わらせて、釣りに行くことだってできる」

有岡さんの趣味は釣り。その腕はプロレベルだとか。自ら先頭に立って仕事をして、趣味も楽しむのが有岡さんのスタイル。その姿は自由で生き生きとしていていました。

なすの天ぷら

最後に

有岡さんの手でストレスなく伸び伸びと育ったなすは、つやとハリのあるおいしいなす。なすは油とも相性抜群の食材で、天ぷらは絶品!素材のおいしさをぜひ味わってください。

商品名:天ぷら(なす)
主品目名:なす(顔が見える野菜。)
産地:高知県
生産者名:有岡只祐さんグループ