なすを育てる上で大事なことは“バランス”だと有岡さんは話します。
「このハウスにはいま1800本くらいなすの木が植えられているけれど、それぞれ求めているものは違う。それぞれに個性がある。全体を見ながら、水や肥料やミネラル類などを足りない部分を補っていく。そのバランスが大事。人間も偏った食事ばかりではだめでしょう。それと一緒」
有岡さんのハウスに実るなすは、つやとハリがあり、まっすぐと伸びた美しいなす。
「顔見え(顔が見える野菜。)のなすやからね、どれもきれいに育っているでしょ。ヘタの近くの部分が白く抜けているなすは、順調に育っている証拠」
おいしいなすのためには、日々の観察や手入れが欠かせません。