―金時豆の煮物を作る際に、どのようなこだわりがありますか?
「機材等の面でいうと、豆を入れる籠の構造が独自のものになっていますね。全体にムラなく流れが起こるように作られていて、仕上がりにもムラが出にくいような構造になっています」
―調理する際の籠にもそんな秘密があるのですね!他に何か重要な部分はありますか?
「細かい部分だと、その日の気圧によって水が沸騰する温度も変わってきてしまうんです。それによって最終的な金時豆の仕上がりにも差が出てしまうので、豆を煮る部屋には気圧計も置いてあり日々確認をしながら作っています」
―気圧によっても変化があるのは知らなかったです!日々積み重ねてきた経験が金時豆のおいしさに繋がっているのですね。
「そうですね、経験からくる日々の確認と調整は重要ですね。金時豆は出来た年によっても、それぞれの豆によってもかなり違いが出てきます。レシピ通りに作ったのでは、常においしく豆を煮ることはできないので、今までの経験と日々コミュニケーションをとることが重要ですね」
―経験とコミュニケーション、その二つがあることでおいしい金時豆が出来上がっているんですね!