チキン南蛮 第3話

度重なる試作の末に完成したタルタルソース

きつね色に揚げた鶏肉の上に、甘酢ソースと料理人も認めたタルタルソースをかけた、顔が見えるキッチン。のチキン南蛮。食べごたえもあり、食卓の立派な一品になりますね。

このチキン南蛮の主役であるチキンステーキは、タイトップクラスの管理体制を誇るベタグログループの養鶏場で健やかに育った鶏肉を使っています。

日本をはじめ、EUなどへ輸出をしており、各国の厳しい認証や基準をクリアしている、ベタグロの品質保証部のTISACHONさん達にお話を伺いました。

鶏にとって良い環境を提供する

―タイでは鶏はどんな環境で飼育されているか、教えてもらえますか?

「タイの平均気温は日本よりも高温です。鶏はウインドレス(窓のない鶏舎)で飼育されており、人工的なエアコンでの温度管理ではなく、鶏舎の外壁に水を流し、自然の涼しい風を鶏舎内へ送って一定の温度になるようにしています」

―暑いのは人も鶏も同じですから、一定の温度に保たれるのは嬉しいですね。

 鶏舎内の温度は何度に保たれるのでしょうか?

「年間を通じて27~28度になるようにしています。気温変化を受けると鶏にもストレスになります。

ストレスを受けると鶏は大きく成長しなくなってしまいますから」

―気温の変化もストレスに繋がってしまうのですね。

「はい。ちなみにひな鳥の時は温める必要があるのでこの気温ではないですよ」

―他にも気をつけていることはありますか?

「鶏舎内で鶏は平飼いといって床に敷かれたもみ殻の上で、自由に動き回れる放し飼いをしています。1平米あたりの羽数もEUの基準よりも余裕を持った広さを与えています」

―とても飼育環境に配慮されていますね。

「明るさも常にストレスが溜まらない、暗からず明るからず、といった鶏にとって最大限にいい環境にしています」

鶏がおもちゃで遊ぶ?!

―養鶏場の取組みはどのようなものがありますか?

「ベタグロではアニマルウェルフェア(動物愛護)の考えを大切にしていて、第三者の審査も実施しています」

-アニマルウェルフェアですか?

「はい、求められる基準として“5つの自由”があり、それを実施しています。1つ目は飢えないこと、つまりご飯がしっかり足りていること。2つ目は水が足りていること、3つ目は怯えておらず恐怖がないこと、4つ目は病気のないこと、最後は動物の自然の本能が出せる状況があること、です」

―なるほど。鶏の場合、“動物の自然な本能”はどのようなことでしょうか。

「例えば農場では鶏にストレスが溜まらないように、遊べるおもちゃのようなものを用意しています。簡単なものですが、麻袋の中にもみ殻などを入れたものです。鶏が飛んでもみ殻で遊べるようにしています」

―温度管理、密度、明るさの整った環境に加えて、遊べるおもちゃまで用意されているのですね!

至れり尽くせりな養鶏場でのびのびと大きくなった鶏。柔かな食感になるのもうなずけます。

商品名:料理人も認めた拘りタルタルのチキン南蛮
加工場名称:株式会社旬菜デリ 相模原事業所
加工場住所:神奈川県相模原市緑区下九沢171番地
主品目名:鶏肉
産地:タイ