―タイでは鶏はどんな環境で飼育されているか、教えてもらえますか?
「タイの平均気温は日本よりも高温です。鶏はウインドレス(窓のない鶏舎)で飼育されており、人工的なエアコンでの温度管理ではなく、鶏舎の外壁に水を流し、自然の涼しい風を鶏舎内へ送って一定の温度になるようにしています」
―暑いのは人も鶏も同じですから、一定の温度に保たれるのは嬉しいですね。
鶏舎内の温度は何度に保たれるのでしょうか?
「年間を通じて27~28度になるようにしています。気温変化を受けると鶏にもストレスになります。
ストレスを受けると鶏は大きく成長しなくなってしまいますから」
―気温の変化もストレスに繋がってしまうのですね。
「はい。ちなみにひな鳥の時は温める必要があるのでこの気温ではないですよ」
―他にも気をつけていることはありますか?
「鶏舎内で鶏は平飼いといって床に敷かれたもみ殻の上で、自由に動き回れる放し飼いをしています。1平米あたりの羽数もEUの基準よりも余裕を持った広さを与えています」
―とても飼育環境に配慮されていますね。
「明るさも常にストレスが溜まらない、暗からず明るからず、といった鶏にとって最大限にいい環境にしています」