「もみ込んだお肉は衣をつけます。このから揚げは2段階の衣付けをしているんですよ」
―なぜ分けるのでしょうか?
「ここは、かなり開発に苦労した部分なんですよ。から揚げの衣の作り方って、大きく分けると2つあるんです。ひとつは、粉をお肉に付けて揚げる方法と、もうひとつはバッター液(小麦粉などを混ぜた液)を付けて揚げる方法です。粉付けのほうはサクッとするけれど、時間が経つとやわらかくなってしまいます。バッター液のほうは、サクっとはしないのですが、時間が経ってもふっくらとしてジューシーな食感が残ります」
―どちらにもメリットとデメリットがあるのですね。奥が深いです。
「そうなんです。だから、いいところ取りをするために、どっちもやることにしました(笑)まずバッター液にお肉をくぐらせ、薄くコーティングします。そこに、粉を全体的にまぶして、時間が経っても軽い食感が持続するようにしました」