お伺いしたのは9月下旬、あと少しで収穫の最盛期を迎えるごぼう畑には、青々とごぼうの葉っぱが茂っていました。
「今年は夏が暑くって、日当たりもよかったからか少し葉っぱが小さいのだけれども、大きくなる時はもっと葉っぱが大きく育つんですよ。きっと日当たりもよかったので、このサイズでも十分に光合成できて、栄養を蓄えられたのかな?」
畑の様子を見る伊沢さんは、まるで子供を見ているような優しい眼差しで話してくれていました。
「ごぼうもね、やっぱり生き物なんですよ。常に目をかけてあげなければ、病気になったり、調子を崩したりしてしまう。だから少し大変でも、出来るだけ毎日畑の様子を見てあげることがとても大事なんです」
ごぼうを育てる上で重要なこともお伺いしました。
「1つ目は畑選びですね、適度に傾斜が有って自然に水はけがよくなる畑を選ぶことが重要です。2つ目には土の状況を理解する事ですね。ごぼうを育てる上で、畑の中にどんな栄養があるのか、検査して確認をするようにしています。栄養が多くても少なくても、おいしいごぼうは出来ないんです。なので、育てる為にちょうどいい塩梅になるようにチェックしてあげることが大事ですね」