―今回、「顔が見えるキッチン。」のかきフライは韓国産のかきを使用していますよね。日本のかきは食べたことがありますが、韓国のものはあまりイメージがありません。
「韓国は日本のかき輸入において一大産地のひとつです。日本のかきの産地は広島、宮城などが有名ですよね。その広島から宮城の間とほぼ同じ緯度に、韓国のかきの広大な養殖場があります。そのうちの1つの養殖場が、アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)と共同管理をする世界有数のきれいな海域とされていて、今回のかきフライにはその海域のかきが使われます」
―韓国のきれいな海で育ったかきなのですね。
「はい。きれい、と言ってもハワイやグアムのような海ではなく、養殖する海として綺麗という意味です。韓国のかきを養殖する海域では沿岸部に広葉樹や針葉樹などがバランスよく広がり、森林をつくっています。そこで養った養分は、雨水として海に注ぎ込むことで栄養たっぷりの海になります。そのため、広島のかきは出荷までに1年半~2年ほどかかりますが、韓国のかきは1年ほどで出荷することができます」