かきフライ 第1話

クニヒロ株式会社 かき仕入部 川崎耕平さん

「顔が見えるキッチン。」のかきフライを製造するクニヒロ株式会社の川崎さんにお話を伺いました。川崎さんは10年以上もかきフライの開発や製造に関わっている、まさにかきフライのプロフェッショナル。出張の際には全国のスーパーやレストランのかきフライを食べるのが習慣と、かきフライへの熱意は人一倍。どんな質問にもていねいに答えていただきました。

話を聞いた人

クニヒロ株式会社 かき仕入部 川崎耕平さん

世界有数のきれいな海で育った韓国産かき

―今回、「顔が見えるキッチン。」のかきフライは韓国産のかきを使用していますよね。日本のかきは食べたことがありますが、韓国のものはあまりイメージがありません。

「韓国は日本のかき輸入において一大産地のひとつです。日本のかきの産地は広島、宮城などが有名ですよね。その広島から宮城の間とほぼ同じ緯度に、韓国のかきの広大な養殖場があります。そのうちの1つの養殖場が、アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)と共同管理をする世界有数のきれいな海域とされていて、今回のかきフライにはその海域のかきが使われます」

―韓国のきれいな海で育ったかきなのですね。

「はい。きれい、と言ってもハワイやグアムのような海ではなく、養殖する海として綺麗という意味です。韓国のかきを養殖する海域では沿岸部に広葉樹や針葉樹などがバランスよく広がり、森林をつくっています。そこで養った養分は、雨水として海に注ぎ込むことで栄養たっぷりの海になります。そのため、広島のかきは出荷までに1年半~2年ほどかかりますが、韓国のかきは1年ほどで出荷することができます」

韓国のかき漁師、金さん。良いものを残したいという想いで養殖から冷凍加工までの一元管理を40年以上行っており、鮮度抜群のかきをつくっている。

広島産と韓国産の違いは?

―育つ海によって、生育する期間が違うのですね。同じかきなのに不思議です。

「味ももちろん違いますよ。広島産のかきはクリーミーで濃厚なのが特徴ですが、韓国産のものは比較的あっさりとしており、甘みがあります。また、広島は瀬戸内海のおだやかな海で育ちますが、韓国の場合は外海に近く潮の流れが強い海で育ちます。そのため身の大きさに比べて貝柱がしっかりとしているので、その食感も特徴です。僕は個人的に、かきフライにしたときにおいしいと思うのは、旨みが詰まった身の部分と、貝柱の食感の両方がある韓国産のほうだと思いますね」

―「顔が見えるキッチン。」のかきフライは、ひと口でも食べられるサイズなので、かきの旨みと食感をひと口で味わえそうですね。

商品名:かきフライ
加工場名称:クニヒロ株式会社 福山工場 
加工場住所:広島県福山市高西町南144
主品目名:かき
産地:韓国