―川崎さんが考える、おいしいかきフライとはどんなものでしょうか。
「そうですね、まずかきフライの中身がスカスカになっていないこと、あとはパン粉がきちんと立っていてサクサクしていることがわかる見た目ですね。まるでその場で作った揚げたてのようなかきフライ。それを目指しました」
―私は自分でかきフライを揚げると、かきの身が縮んで衣がはがれたり、空洞ができてしまったりします。
「そうなんです。かきフライを作るのって、実は結構むずかしくて僕の会社でも問題児扱いをしていました(笑)」
―この「顔が見えるキッチン。」のかきフライは、しっかりと身がつまっていて、パン粉もしっかりと立っていておいしそうです。作り方の秘密を教えて頂けますか?
「まず、スカスカにしてしまわないためには打ち粉をきちんとつけることです。普通の揚げものは軽く粉をふる程度ですが、かきフライの場合は薄く、かつ優しくもみ込んでしっかりと粉をかきにつけます。そうすることで、かきから水が出るのを防ぎ、縮みにくくしています。ちなみに打ち粉は6種類の粉が混ざっているオリジナルのブレンドなんですよ」