小松菜のハウスと角田さん

顔が見えるキッチン。の小松菜のお浸しに使われている小松菜は、埼玉県の上里町で育てられています。

栽培をしている昔帰りの会の角田さんにお話を伺いました。

話を聞いた人

株式会社 昔帰りの会 角田さん

株式会社 昔帰りの会

昔帰りの会とは、埼玉県上里町を中心に小松菜をはじめ、玉ねぎ、キャベツ、青ネギ、レタス、白菜などの多種の野菜を育てる農業法人です。ベテランから若手まで幅広い世代の農家さんが務めており、昔ながらの農法やワザを学ぶことも多いそうです

小松菜のハウスが立ち並ぶ

小松菜を育てる上で最も難しいのが“水の管理”

取材に伺ったのは7月後半。夏真っ盛りのこの時期は、埼玉では30℃を超える日が続きます。

角田さんの作業は、早朝5時から始まります。

「この時期は、暑いですからね、昼になると小松菜はしぼんでしまいます。一番みずみずしくて元気な小松菜を収穫するために、朝一で作業を行います。あとは、水やりも朝ですね」

成長途中の小松菜。日光をたくさん浴びで大きく育つ。

「水の管理は、一番難しい作業です。小松菜は販売する先によって使いやすいようにサイズを変えて出荷しています。例えば、スーパーなどは袋に入りやすいサイズ、業務用のものは大き目のサイズなどです。小松菜のお浸しは業務用なので少し大きめに育てて出荷するのですが、ここで大事になるのが水の管理です」

収穫後の小松菜

「小松菜は大きなりすぎると葉が黄色く変色したり、空気の通りが悪くなって根腐れしてしまったりします。ハウス内に湿度が溜まりすぎないように調整して水やりをするのですが、それがものすごく難しいんです。私はまだまだなんですけど…他の農家さんを参考にしたりして試行錯誤しています」

目標は1年間、安定して美味しい小松菜を出荷すること

角田さんは若手の女性農家です。

一度別業界に就職しましたが、農家を志して農業大学に入り直したそうです。

「もともと、実家で農業をやっていて興味は持っていたのですが、学生時代はまだ将来に迷っていて決めきれなかったんです。でも、社会に出てからやっぱり農業がやりたいと思って、大学に入り直しました。私は形から入るタイプなので、農業をやるなら学ばないとと思って(笑)」

日々、小松菜の状態をチェックする

「同じ昔帰りの会の小松菜を育てている農家さんは20年以上小松菜を育てている大ベテランなのですが、本当にきれいな小松菜を作っているんですよね。それ見て少しへこんじゃったりすることもありますが…(笑)私はまだ4年ほどしか小松菜を育てていないので、まだまだ経験は浅いんです。他の作物の栽培にもチャレンジしようと思ったんですけど、やっぱりまずは小松菜に集中しようと思って。出荷できないような小松菜を出さずに、安定しておいしい小松菜を出荷することを目標に頑張りたいです」

最後に

農業をやるなら一から学ぶ、ベテランの先輩を参考にする、まずは小松菜に集中する…角田さんのひとつひとつの行動は、ご本人の真面目な性分が表れていました。畑と真摯に向き合う姿勢は、人一倍です。角田さんが真面目に育てた小松菜は、イトーヨーカドーのセントラルキッチンに運ばれてお浸しになって販売されます。ぜひお手に取って、大切に育てられた小松菜を味わってみてくださいね。

顔が見えるキッチン。セントラルキッチン第1弾“小松菜のお浸し”

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商品名:小松菜のお浸し
加工場名:イトーヨーカ堂 セントラルキッチン日高
産地:埼玉県児玉郡上里町
生産者:株式会社昔帰りの会
主品目名:小松菜