冠生園 ニラ餃子

左が息子の長沼孝則さん、右が長沼勝美さん

群馬県伊勢崎市。赤城山から流れ込む豊かな水源を使って、長沼勝美さんのニラは育てられています。

長沼さんは顔が見える野菜。の生産者で、50年以上も前からニラを育てているベテラン農家。そんな長沼さんのニラを使ったニラ餃子が「顔が見えるキッチン。」から販売されます。この記事ではそんな長沼さんのニラについてご紹介します。

甘い!伊勢崎市で育てる長沼さんのニラ

長沼勝美さん「22歳のころから農家をしていて、その頃は養蚕業と一緒にやっていました。ただ、段々養蚕業も需要が減ってきてね。群馬は今では一部でだけ続いていますが、うちは主に野菜作りをするようになりました。ごぼうとニラをメインに育てていましたね。それから、10年ほど前にニラの栽培だけに絞って、いまもそれを続けています」

長沼さんのニラのハウス。時期によってハウス栽培と露地栽培を変えている。

50年以上もニラの栽培を続けている長沼さん。長沼さんのニラには、ある特徴があると言います。

「自分じゃあいつも食べているから感じたことがなかったけど、食べた人からは甘いね!とよく言われます。なるべく有機質の肥料を使うようにしているからかな。有機質の肥料を使うと茎が太くなり、青みも増すんです。土の中の微生物が多くなることで、ニラの成長や味にも影響するんだと思います」

ピンとハリのあるニラを出荷するために

長沼さんの畑のニラは、収穫にもひと工夫があります。

「もともと、このあたりはニラの栽培に適している地域でした。ですが、ここ最近の猛暑のような気候になると、そうも言えなくなってきたなと思います。この暑い中、日中にニラを切って収穫しても、しんなりしていて、冷やしても冷やしてもピンとしないんですよ。しまいには黄色くなってしまうものもあります。でも、朝に収穫をするとピンとハリがあってそれが続くんです。だから、収穫は朝の5時から始めています。夕方に収穫することもできますが、最近は夕方も暑いからね。うちは朝だけにしています」

ニラの花※イメージ

長沼さんのニラは、夏と秋冬とで品種を変えていることも特徴です。

「夏に収穫する品種は10月頃からは成長が止まってしまいます。この品種は、花の蕾がつきにくいんですよ。秋冬に収穫する品種は寒くても成長するものを選んでいますが、こっちはたくさん蕾をつけるという違いがありますね」

季節に合わせた品種の選び方にも、長年の経験が光ります。こうして、おいしいニラが1年を通して届けられているのですね。

このままニラの生産農家を続けていきたい

息子の孝則さんが、本格的に農業をはじめたのはつい最近のことだと言います。

孝則さん「私はずっと、教師をやっていたんですよ。2年ほど前に父と農業をやりはじめました。8年くらい前に、大雪が降った年がありまして、その際にニラのハウスが壊れてしまって、当時もう70代だった父はどうするんだろう?と思っていたんです。そうしたら、父は全部ハウスを建て直したんです。これはまだまだやる気だぞ!と感じましたね。うちの父はブレーキがきかないで突き進んでいくタイプなので。そこから一緒に農家をやることを決めました」

ニラの状態をチェックする孝則さん

孝則さん「父がずっとニラの栽培を頑張っている姿を見て育ちましたし、この農業を続けていきたいと思いました。それで、継承することを考えて昨年から法人化をしました。やったことのない初めてのことでしたし、事務仕事が増えちゃって、大変ですけどね(笑)法人化することで、やれることを増やして、事業として続けていけるようにしていこうと思っています」

 

長沼さんのニラがたっぷり入った顔が見えるキッチン。のニラ餃子

長沼さん親子が育てる甘みのあるニラ。そんなおいしいニラが、顔が見えるキッチン。のニラ餃子に使われています。

勝美さん「単純に、自分の育てたニラがこういった商品に使われるのは光栄ですね。品質を認められた、と言うと大げさかもしれませんが、使ってくれるのはうれしいです。一生懸命育てたものだから、おいしく、たくさん食べてほしいと思います!」

ニラの甘みと食感を感じる餃子。ピリ辛であと引くおいしさ。

長沼さん親子が育てるニラがもちもちとした生地のなかにたっぷりと入った顔が見えるキッチン。のニラ餃子。ニラの甘みや香り、食感をぜひ感じてみてくださいね。

商品名:ニラ餃子
主品目名:ニラ(顔が見える野菜。)
産地:群馬県伊勢崎地区
加工場名称:アイワイフーズ株式会社
加工場住所:埼玉県加須市豊野台2-717-8