「また、細かい部分だと、その日の気圧によって水が沸騰する温度も変わってきてしまうんです。それによって最終的な金時豆の仕上がりにも差が出てしまうので、豆を煮る部屋には気圧計も置いてあり日々確認をしながら作っています」
―金時豆の製造は気圧にも影響されるとは、とても繊細ですね。こういった対応は経験から得られたものなのでしょうか。
「そうですね。金時豆は出来た年によっても、それぞれの豆によってもかなり違いが出てきます。毎日同じように作るのでは、常においしく豆を煮ることはできないので、今までの経験と日々、現場とのコミュニケーションをとることが重要ですね」