―檜貝さんは普段どのようなお仕事をされていますか?
「もともと製造現場での作業が主だったのですが、最近は原料の在庫管理なども入ってきて今では半々くらいの業務量になっています」
―工場内でもいろいろなお仕事があるのですね。
「工場の仕事はそれぞれがすべて繋がっています。例えば加工をする現場でロスの問題が発生したときに、どうしてそうなったのかを理解して対処するためには原料の知識が必要であったり。なので、現場側も原料側も把握することは大事だと思います」
―今までの経験が、今のお仕事にも活きているということですね。
「そうですね。加工の現場などもすべて網羅するのが、自分のためにもなっていると思います」
―そんな檜貝さんが、普段この工場で作っているサラダの特徴は何ですか?
「どこの工場でも、サラダは必ず殺菌をします。この工場での野菜の殺菌は、普通は塩素水のみで洗浄をするところを、低pH次亜水というpH調整された水を使うことで、塩素の濃度を下げることができています」
―塩素は野菜の味にも影響するそうですね。
「はい。塩素が強いと、野菜の味にも影響が出てしまうのでできる限り少なく調整しています。また、塩素が強いと触れている機械も傷みが早くなってしまうので、そういった面でも低pH次亜水を使っています」
―ほかにおいしいサラダを作るために気を付けていることはありますか?
「あとは、品質保持ですね。野菜をカットして温度が変わらないようにすぐに冷やしこみを行い、滞留して鮮度が落ちてしまうことを防ぎます」
―そういった製造の管理の細かい部分が、品質にも出てくるのですね。