投稿公開日:2023年7月5日 投稿カテゴリー:お惣菜 / 商品情報 第2話 香ばしく、ふっくらと焼き上げたうなぎの蒲焼き 日鰻で育てられたうなぎは、鹿児島県指宿(いぶすき)にある株式会社 大新の工場で蒲焼きになります。その工場の裏側をご紹介します。 話を聞いた人 株式会社 大新 野嶽さん 鮮度第一!氷締めと職人ワザ まだ生きた状態のうなぎは、一度氷締めにします。温度差でショックを与えることで、仮死状態になったうなぎは動きを止めるので、その状態で捌いていきます。うなぎを締める方法は業者によって異なり、電気で締める方法もあります。しかしそれだと身が固くなってしまうので、少し手間でも氷で締めるのが大新流です。 氷の中で仮死状態になっているうなぎ うなぎの養殖の流れ 動かなくなったうなぎは目打ちで頭を固定し、背中を開き、骨、肝をとり、蒲焼きにする場合は頭を落とします。その手さばきは、圧巻の速さと正確さ。 職人の華麗な手さばきは目で追えないほどの速さ 捌いた瞬間からうなぎの鮮度はどんどんと落ちてしまいます。スムーズに次の工程に進むために、職人の方々が凄まじい速さで捌き、水で洗い、ひとつひとつ優しく、ていねいに伸ばして焼いていきます。 ひとつひとつ、ていねいに広げて並べる 余分な脂を落として、じっくり、ふっくら焼き上げる 大新の蒲焼きの特徴は、もう一つあります。それは、うなぎをじっくりと焼いて蒸す、とっても長いオーブンと蒸し機。 まだまだ続く蒸し器ライン まず、ゆっくりと加熱してうなぎの余分な脂を落とします。次に、うなぎの大きさに合わせて15~30分程かけてじっくりと蒸していきます。時間をかけて蒸すことで、うなぎの身がふっくらと仕上がるのです。 最初のタレ付け後のうなぎ 蒸されたうなぎはタレ付けされ、表面をこんがりと焼かれます。こうして香ばしいうなぎの蒲焼きとなるのですが、大新ではなんとタレ付けと焼きを3回も繰り返して仕上げます。2回までは一般的ですが、3度タレ付けと焼きをすることで、より香ばしさを感じるようになるのだとか。おいしさの裏側には、見えないところでの手間ひまが隠れていたのでした。 完成したうなぎの蒲焼き 製品第一!おいしいうなぎを届けたい 工場内を案内してくれたのは、製造を統括する野嶽(のだて)さん。うなぎの蒲焼きの製造に携わってから、20年以上も経つそうです。まさにうなぎの蒲焼きのプロフェッショナル。蒲焼きを作る上で、大事にしていることを伺いました。 案内してくれた野嶽さん 「やはり、製品第一!衛生的で、品質の良いうなぎの蒲焼きを作れるように、日々努めています!」ハキハキと語る姿からは、野嶽さんの真面目な性格が伺えます。「うちはこだわりがあって他のうなぎとは違った味わいです!ぜひひと口食べていただいて、おいしさを感じてほしいです」 最後に 鹿児島県で育てられたうなぎの蒲焼き。香ばしく、ふっくらしっとりとした身は、口の中でとろけるようなおいしさです。そのおいしさ、食文化を守り、繋げていくために様々な人が関わっていることが、少しでもこの記事で伝われば嬉しいです。 顔が見えるお魚。日本の漁業を取り巻く環境は刻々と変化しています。そんな中、日々心を込めて生産に励まれている生産者の方々を応援したい。また、食べていただく方々にその良さを知っていただきたい。そんな思いから「顔が見えるお魚。」では国産の水産物に限定してお取り扱いをしています。 タグ: うなぎ, 陸上養殖, 顔が見えるお魚。, 養殖, 鰻 その他の記事を読む 前の投稿天然に負けない。岐阜の食文化への誇りが詰まったあゆ次の投稿酸素で元気!きれいな水で育つ鹿児島うなぎ おすすめ おいしいかきフライに大切な2つのこと 2020年11月22日 揚げる直前に調味料を80回もみ込む! 2020年6月3日 かぼちゃ煮を煮る達人!川上さんに教わる作り方 2020年3月19日