投稿公開日:2020年3月6日 投稿カテゴリー:読み物 佐藤さんのじゃがいも 第1話 長崎県雲仙市 佐藤健一郎さんグループ 佐藤健一郎さん 春が近づいてくると店頭には新じゃがいもが並びますね。いい環境で安心・安全とおいしさにこだわる生産者の方がつくる顔が見える野菜。今回は長崎県雲仙市でじゃがいもを30年近くにわたり生産する、佐藤健一郎さんを紹介します。佐藤さんが愛情をこめて大切に育てているじゃがいもは「愛の小町」と名付けられています。 じゃがいもの名前が「愛の小町」? 「愛の小町」とだけ聞くと、どんなものか想像しにくいと思いますが、命名の背景にはちゃんと理由があります。 由来は佐藤さんの産地の昔の地名、旧愛野町の“愛野”と、三大美女で知られる小野小町の“小町”をとって「愛の小町」になりました。赤土で育ち、皮目もツヤがいいので名前に劣らず美人なじゃがいもですよ。 長崎県雲仙市ってどんな産地? じゃがいもの産地と聞いて思い浮かべるのは北海道かもしれませんが、実は長崎県も北海道に次ぐ日本有数の産地です。 長崎県島原半島の北西部雲仙普賢岳を取り巻くように位置している雲仙市。北岸は有明海に、西岸は橘湾に面した、自然豊かなところです。収穫間近のじゃがいもの葉が青々と生い茂り、真っ赤な土の畑が一面に広がります。 佐藤さんと愛の小町と赤土 佐藤さんはこの地区で愛の小町の栽培がはじまった頃から作り続けています。このみち30年!の大ベテランの生産者さんです。愛の小町の特徴でもある赤土ですが、実は雲仙地区の元々の土ではありません。本来ここは黒土で、その上に赤土を30cmのせ、雨で流れ出た分を継ぎ足しながら使い続けています。じゃがいもの栽培は乾燥した土壌が適しており、通気性や排水性の高い赤土を探してなんと40キロも離れた他県から赤土は運ばれてきたそうです。ミネラル豊富な赤土を入れることで土が柔らかくなり、おいしい愛の小町が育ちます。 第2話 30年育て続けられる秘訣 タグ: じゃがいも, 生産者, 顔が見える野菜。 その他の記事を読む 前の投稿行場さんのかき 第3話 自然の怖さを知り、感謝を忘れない次の投稿じゃがいもを30年育て続けられる秘訣 おすすめ 二十四節気「冬至」 2021年12月21日 二十四節気「穀雨」 2020年4月19日 二十四節気「夏至」 2020年6月21日