三好さん「イトーヨーカドーでは、以前から顔が見えるお肉。の“奥州ハーブ育ち鶏”を販売しています。まず、それを使って唐揚げを作ることになりました」
清水さん「その土地のものには、その土地のものを使うのがいちばん良いっていう考え方があるじゃないですか。理論的にではなくて、日本人の感覚的に。東北のお肉には、東北の材料を組み合わせるのがおいしいのではないか。さらには、東北の食材を使うことで、復興の一貫になるのではないか。そう考えて東北の食材を厳選して唐揚げに使用しました」
三好さん「目指したのはスタンダードにおいしい醤油の唐揚げ。東北は醤油味の文化ですしね。お肉の漬け込みをするときににんにくや醤油で風味を出して、しょっつるでお肉の味を引き立たせました。さらに、仙台味噌のコクで味わいに厚みを出し、りんごで後味をすっきりとさせています。ただ、それぞれが強い味なので、バランスをとるのが大変でしたね」
清水さん「目指した味わいになるまでに、20回以上試作をしましたね」
三好さん「開発している間は、唐揚げにどっぷりでした(笑)」