奥州ハーブ育ち鶏唐揚げ 第1話

東日本大震災から10年。東北のおいしさを全国に届けたい

東日本大震災から10年。節目となる2021年に東北の食材を使った商品を開発できないか。“東北美味!奥州ハーブ育ち鶏唐揚げ”は、そんな想いから生まれました。開発の経緯や、味付けのこだわりについて紹介します。

話を聞いた人

プリマハム株式会社 営業本部 東日本支社 三好さん 唐揚げの下味部分の担当。イトーヨーカドーの唐揚げを担当して7年目。

日本食研株式会社 東京特販二部 清水さん 唐揚げの下味と衣の担当。衣の話になると熱く語ってくれる。

5つの東北食材を使ったこだわりの唐揚げ

三好さん「イトーヨーカドーでは、以前から顔が見えるお肉。の“奥州ハーブ育ち鶏”を販売しています。まず、それを使って唐揚げを作ることになりました」

清水さん「その土地のものには、その土地のものを使うのがいちばん良いっていう考え方があるじゃないですか。理論的にではなくて、日本人の感覚的に。東北のお肉には、東北の材料を組み合わせるのがおいしいのではないか。さらには、東北の食材を使うことで、復興の一貫になるのではないか。そう考えて東北の食材を厳選して唐揚げに使用しました」

三好さん「目指したのはスタンダードにおいしい醤油の唐揚げ。東北は醤油味の文化ですしね。お肉の漬け込みをするときににんにくや醤油で風味を出して、しょっつるでお肉の味を引き立たせました。さらに、仙台味噌のコクで味わいに厚みを出し、りんごで後味をすっきりとさせています。ただ、それぞれが強い味なので、バランスをとるのが大変でしたね」

清水さん「目指した味わいになるまでに、20回以上試作をしましたね」

三好さん「開発している間は、唐揚げにどっぷりでした(笑)」

 

1.奥州ハーブ育ち鶏(岩手県)

顔が見えるお肉。の岩手県九戸郡の農場で丹念に育てられた鶏。山々からの天然の地下水や湧き水を飲み、5種類のハーブ(オレガノ、タイム、ローズマリー、シナモン、唐辛子)を配合した飼料を食べて育った鶏は、鶏特有の臭みが少なく、あっさりとした味わい。

2.にんにく(青森県)

青森県のにんにくは、密度が高く甘みがあり、風味が良い。

3.りんご(青森県)

爽やかな甘みと酸味が唐揚げの後味をすっきりとさせる。

4.しょっつる(秋田県)

ハタハタなどの魚を主原料とした調味料(魚醤)。甘さを伴う豊かなコクは醤油とマッチし、旨みの相乗効果を生み出す。ペプチドが豊富で肉の臭みを中和する。

5.仙台味噌(宮城県)

大豆の比率が高く、凝縮された大豆の甘みと旨みが特徴。全体の味わいをまろやかにし、味わいに厚みを持たせる。

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商品名:東北美味!奥州ハーブ育ち鶏醤油唐揚げ
産地:岩手県九戸郡
生産者:米沢 邦夫
主品目名:奥州ハーブ育ち鶏(顔が見えるお肉。)