―ポテトサラダの開発はどのようにして行われるのでしょうか。
「大体、商品をひとつ開発するのに1カ月から3カ月ほどかかります。まず、イトーヨーカ堂のバイヤーと相談をし、どのような商品にするかを決めていきます」
―バイヤーと協力して商品を開発していくのですね。
「そうですね。お互いに力を入れている商品なので、味にはかなりこだわって作っています。その味へのこだわりを、工場の生産に携わるみんなに理解してもらうのは苦労する点ですね」
―例えばどのようなこだわりがあるのでしょうか?
「ポテトサラダはじゃがいもを蒸してから冷やしこんで調味するまでの温度管理が難しいんです。温度管理を間違えてしまうと、老化といってボソボソとした食感になったり、商品の劣化につながったりしてしまいます。私たちは、ホクホクしてなめらかな仕上がりを目指しています。おいしくて劣化の無いベストな温度を見つけるために何度も工場でテストを重ねました」
―工場テストをたくさんした上で、今のポテトサラダの食感になっているのですね。
「はい。ポテトサラダの提案では、多い時には10パターンの試作をしたこともありますよ」
―それはすごい数ですね!
「そのときは塩や具材の量などの違いで、比較しやすいように作りました」
―たくさんの試行錯誤を重ねて、今のポテトサラダができているのですね。